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アドバンストクオーツ・ボディガラスコーティング -親水と撥水-
〇自動車やバイクへのコーティング。新車・中古車を問わず、購入の際には多くの人が何らかのコーティングをかけているのではないでしょうか。何年も付き合っていく大切なものですから、「いつまでもきれいな状態で」と考えるのは当然のことです。
〇一口にコーティングといっても、その性質や効果、種類は様々です。コーティングをかける目的としては主に *ツヤ・光沢など見た目の良さの向上 *防汚(汚れなどの付きにくさと落としやすさ *塗膜保護(色褪せ、錆、傷などの防止)などが挙げられます。そして、コーティング自体の基本的な性質の違いから、水をはじく性質を持ち、表面についた水が水滴状になる「撥水※」タイプと、水となじみが良く表面に広がる「親水」タイプに、大きく分けて考えることができます。
※本来、物質表面と水との関係を表す場合「親水:Hydrophilic」と「疎水:Hydrophobic」になります。この他にも色々なタイプが増えているようですが(「滑水」など)、正確な単語ではなくイメージを言葉にしたものです。
〇では、親水と撥水はどこで別れるのかというと・・・厳格な定義はなく、けっこう曖昧です。判断基準のひとつとして「対水接触角」というものがあり、通常はこの指標で判断することが多いですが、「何度以下が親水でそれ以上は撥水(疎水)」という明確な基準はなく、ほとんどが「見た目」で判断されています。あくまでも見た目ですので、明らかに分かる場合は別として、親水性なのか撥水性なのかは人それぞれということになります。※
※一般的には接触角が40°以下で親水とされるケースが多いですが、工業的には業種ごとに厳格な基準があったりします。
〇従って、親水性のコーティングであっても水滴が全くできないということではありません。またボディ形状、部位、水量、かかり方などによっても水滴のでき方や水の流れ方は変化します。
 対水接触角のイメージ
 
親水性コーティングのメリット
〇一般的に、水をはじいている方がコーティングの効果が出ていると思われがちですが、撥水によって生じる水滴が様々なトラブルの原因となっていることは、意外に知られていません。ボディ上の水滴がレンズのように光を集めて塗装にダメージを与えたり、雨水に含まれている化学物質(酸など)が水分の蒸発とともに凝縮されて濃度を増し、塗膜を侵してしまうこともあります。
〇アドバンストクオーツは、これらトラブルの原因となってしまう水滴をできにくくするとともに、密着性に優れた無機質の硬いシリカ(SiO2)膜が長期間にわたって下地を保護します。また親水性の持つ自己洗浄作用により、汚れの初期段階では雨程度(降雨量にもよります)、汚れが目立ってきた段階でも水洗い程度できれいになります。屋外駐車で埃を冠っている場合でも、雨上がり後は表面の汚れが洗い流されて光沢が復活します。
〇ワックスなど油脂成分が含まれているものは、水をはじく代わりに油分、つまり落ちにくい頑固な油性の汚れとはなじみやすい性質があります。撥水系のコーティングはこの厄介な汚れが付着しやすく、また静電気を帯びやすいため、大気中に浮遊している様々なチリやホコリを吸い寄せる性質があります。このため、水滴が流れた跡などに汚れやホコリを含み、乾燥後は汚れが酷くなってしまうケースが多いのです。
〇どちらかというと、撥水系は見た目の良さを重視(雨の日に水をはじいていると確かに気持ちいいですネ!油脂分が含まれているとツヤも出ますし)するコーティングで、親水系は汚れ防止や塗膜保護効果に優れたコーティングであると言えるのではないでしょうか(全てがそういう訳ではありません)。もちろんどちらにも長所と短所がありますから、コーティングをかける目的、車の使用条件、保管環境、メンテナンス頻度など、ご自分の好みに合ったタイプを選ぶことが大切です。
※基本的に弱親水性(比較的大きめの水滴状)~親水性(べったりと広がる)で仕上げますが、ユーザー様からのご要望や諸条件などにより、撥水仕上げをおこなうケースもあります。
 親水と撥水のイメージ
 
SiO2 Body protection system for Automobile and Motorcycle
*アドバンストクオーツは、PHPS自動車用最上級タイプ(QGCオリジナル)を使用したコーティングブランド名です。
 

 
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